産生
B細胞が抗原を認識すると、一部は抗体を分泌する形質細胞へ、一部は同じ抗原への再遭遇に備える記憶B細胞へ分化する。抗体はこの獲得免疫反応の主要な実行因子の一つである。[2]
基本構造
抗体は2本の重鎖と2本の軽鎖からなるY字形の構造を持つ。Fab領域は抗原の特定部位へ結合し、Fc領域は補体や免疫細胞との相互作用など、抗原結合後の免疫機能を担う。[2]
5つの主要クラス
主要な免疫グロブリンにはIgG、IgM、IgA、IgD、IgEがある。IgMは初期の免疫応答で産生されやすく、IgGは血清中で最も多く胎盤を通過する。IgAは粘膜や涙・唾液・母乳などに多く、IgEはI型過敏反応に関与する。[2]
抗原への特異性
抗体は遺伝子再構成、体細胞超変異、親和性成熟などを通じて非常に多様な抗原を識別できる。各抗体は特定の抗原構造に高い特異性を持つ。[1][2]
免疫記憶とワクチン
感染やワクチンによる初回の免疫応答で記憶B細胞が形成されると、同じ病原体へ再び遭遇した際により速い抗体応答が可能になる。これは獲得免疫の重要な特徴である。[2]
医療での利用
抗体は感染歴や免疫状態を調べる検査、ELISAなどの免疫診断、受動免疫、自己免疫疾患やがんに対するモノクローナル抗体治療などにも利用される。[2]