抗体

最終更新:2026年8月20日

抗体は主に形質細胞が作る免疫グロブリンで、特定の抗原を認識して結合し、獲得免疫による病原体排除や免疫記憶に関わる。[1][2]

産生

B細胞抗原を認識すると、一部は抗体を分泌する形質細胞へ、一部は同じ抗原への再遭遇に備える記憶B細胞へ分化する。抗体はこの獲得免疫反応の主要な実行因子の一つである。[2]

基本構造

抗体は2本の重鎖と2本の軽鎖からなるY字形の構造を持つ。Fab領域は抗原の特定部位へ結合し、Fc領域は補体や免疫細胞との相互作用など、抗原結合後の免疫機能を担う。[2]

5つの主要クラス

主要な免疫グロブリンにはIgG、IgM、IgA、IgD、IgEがある。IgMは初期の免疫応答で産生されやすく、IgGは血清中で最も多く胎盤を通過する。IgAは粘膜や涙・唾液・母乳などに多く、IgEはI型過敏反応に関与する。[2]

抗原への特異性

抗体は遺伝子再構成、体細胞超変異、親和性成熟などを通じて非常に多様な抗原を識別できる。各抗体は特定の抗原構造に高い特異性を持つ。[1][2]

免疫記憶とワクチン

感染やワクチンによる初回の免疫応答で記憶B細胞が形成されると、同じ病原体へ再び遭遇した際により速い抗体応答が可能になる。これは獲得免疫の重要な特徴である。[2]

医療での利用

抗体は感染歴や免疫状態を調べる検査、ELISAなどの免疫診断、受動免疫、自己免疫疾患がんに対するモノクローナル抗体治療などにも利用される。[2]

エビデンス・科学的評価

抗体は抗原特異的な結合能とFc領域を介した免疫機能を持ち、B細胞系の獲得免疫反応を担う。[1][2]

安全性・注意点

免疫系が自己組織を異物として認識して抗体を作ると自己免疫疾患に関係することがあり、抗体の存在だけでなく標的や臨床状況を合わせて評価する必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Antibody ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: Physiology, Antibody ↩本文

カテゴリ:免疫 / 基礎概念

タグ:免疫 / 抗体 / 抗原

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 抗体 抗体は主に形質細胞が作る免疫グロブリンで、特定の抗原を認識して結合し、獲得免疫による病原体排除や免疫記憶に関わる。 免疫・基礎概念 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目