本態性振戦

最終更新:2026年8月13日

本態性振戦は、主に手や腕に不随意で規則的なふるえを起こす運動障害である。多くは動作中や手を伸ばした姿勢で目立ち、安静時には目立ちにくい。[1][2]

症状

手や前腕のほか、頭、声、顔、体幹などにふるえが現れることがある。書字、食事、飲水、道具の使用など細かな動作が難しくなる場合がある。[1][2]

原因

明確な原因は分かっていない。家族内でみられる例があり遺伝的要因の関与が示唆されるが、特定の原因遺伝子は確立していない。環境要因も関係する可能性がある。[1][2]

診断

診断では症状の特徴と身体診察を中心に、甲状腺機能亢進症、薬剤、カフェインアルコール離脱、不安など別の振戦原因を除外する。血液検査や画像検査が行われることもある。[1]

治療

日常生活への影響が小さければ治療を必要としない場合もある。症状が強い場合にはプロプラノロールやプリミドンなどが用いられ、ボツリヌス毒素注射や、重症例で脳深部刺激療法などが検討されることがある。[1]

関連項目

パーキンソン病脳性麻痺手根管症候群を参照。

エビデンス・科学的評価

本態性振戦の治療は症状の程度と生活への影響に応じて選択される。プロプラノロールとプリミドンが代表的な薬物治療で、重症例では外科的治療が選択肢となる。[1]

安全性・注意点

プロプラノロールでは疲労、徐脈、喘息悪化など、プリミドンでは眠気、集中困難、吐き気、歩行・協調障害などが起こり得る。少量のアルコールで振戦が軽くなることがあっても、アルコールは治療として推奨されない。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Essential Tremor ↩本文
  2. MedlinePlus Genetics: Essential Tremor ↩本文

カテゴリ:症状・疾患 / 神経

タグ:手の震え / 振戦 / 運動障害