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頸椎椎間板ヘルニア

2026年8月20日 15:32 / 雨崎ハーリィ に保存された版

頸椎椎間板ヘルニアは、椎間板の髄核が線維輪を越えて突出し、神経根や脊髄を圧迫して頸部痛、上肢の神経症状、脊髄症などを生じる病態である。[1]

症状

症状は局所の頸部痛だけのこともあれば、神経根圧迫による肩・上肢への放散痛、しびれ、筋力低下、反射異常を伴うこともある。脊髄が圧迫されると手の巧緻運動低下、歩行障害など脊髄症状を生じる。[1]

診断

診断では症状の分布、筋力、感覚、腱反射、脊髄障害の有無を詳しく診察する。画像検査ではMRIが椎間板、神経根、脊髄の圧迫を評価する中心となり、必要に応じてX線やCTなどを組み合わせる。[1]

治療

急性の頸椎神経根症では多くが保存療法で改善し、短期間の安静・装具、理学療法、薬物療法などが用いられる。進行する神経脱落症状、脊髄症、保存療法で改善しない強い痛みなどでは手術が検討される。[1]

自然経過

急性の頸椎椎間板ヘルニアによる神経根症では、約9割が手術を行わず12週間以内に改善するとされる。そのため、進行する神経障害や脊髄症がなければ、まず保存的治療が選択されることが多い。[1]

注意すべき所見

発熱、悪寒、寝汗、原因不明の体重減少、悪性腫瘍や感染症の既往などは、単純な椎間板ヘルニア以外の原因を考える手掛かりとなる。また、高速度の頸部マニピュレーションは神経障害を悪化させる可能性があるため避けるべきとされる。[1]

エビデンス・科学的評価

頸椎椎間板ヘルニアによる急性神経根症は、資料では75〜90%が非手術療法で改善するとされ、手術は神経学的悪化や難治性症状などを考慮して選択される。[1]

安全性・注意点

進行する筋力低下、歩行障害、膀胱直腸障害、脊髄圧迫徴候は緊急評価が必要な警告所見である。発熱、体重減少、夜間痛、がん・感染・免疫抑制の既往などがある場合も、単純な椎間板ヘルニア以外の原因を除外する必要がある。[1]