仕組み
血液からT細胞を分離し、がん細胞表面の抗原を認識するCARを作るよう遺伝子改変する。改変したT細胞を大量に増やして患者へ点滴で戻すと、CAR-T細胞が標的抗原を持つがん細胞を認識して攻撃する。製造から投与までには通常数週間を要する。[1]
主な対象
CAR-T細胞療法は主に血液がんで実用化されており、B細胞性急性リンパ性白血病、複数のリンパ腫、多発性骨髄腫などに承認された製品がある。一方、固形がんでは標的抗原の選択や腫瘍周囲の免疫抑制環境などが課題となっている。[1]
治療後の経過
治療が奏効すると長期間にわたり病勢が抑えられる例があるが、すべての患者に有効なわけではない。投与後はCAR-T細胞の作用と有害事象を専門的に監視する必要がある。[1]
固形がんへの研究
CAR-T細胞療法は血液がんで実用化が進んでいる一方、固形がんではCAR-T細胞が腫瘍へ到達しにくいことや、腫瘍内の免疫抑制環境、適切な標的抗原の確保などが課題である。脳腫瘍や卵巣がん、大腸がんなどで小規模試験の研究が進められている。[1]