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新生児仮死

2026年8月20日 15:49 / 雨崎ハーリィ に保存された版

新生児仮死は、出生直前・分娩中・出生直後に胎児または新生児への血流やガス交換が障害され、低酸素と循環不全を生じる状態である。[1]

病態

胎盤または肺でのガス交換が障害されると、低酸素血症と高二酸化炭素血症が進み、重症では嫌気性代謝と乳酸アシドーシスを生じる。脳への低酸素・虚血による神経学的障害は低酸素性虚血性脳症(HIE)と呼ばれる。[1]

評価

低Apgarスコア、代謝性アシドーシス、多臓器障害、筋緊張低下、哺乳反射低下、無呼吸、けいれんなどが手掛かりとなる。病歴、分娩経過、血液ガス、神経学的所見、MRIなどを組み合わせ、他の代謝性・感染性・神経筋疾患などとの鑑別を行う。[1]

治療

出生直後は必要な蘇生と全身管理を行う。35週を超える児の中等度〜重度HIEでは治療的低体温療法が用いられ、呼吸、循環、血糖、体温、凝固、腎機能などを継続して管理する。[1]

エビデンス・科学的評価

中等度〜重度の新生児HIEでは、出生後の二次性脳障害が進む前の時間帯に治療的低体温療法を開始することが神経障害軽減を目的とした標準的治療として位置づけられている。[1]

安全性・注意点

新生児仮死では低酸素だけでなく呼吸不全、肺高血圧、心筋機能障害、凝固異常、腎障害など多臓器障害を伴い得る。蘇生時の過剰な酸素化も害となる可能性があり、専門的な監視下で全身状態を細かく調整する必要がある。[1]