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聴性脳幹反応(ABR)

2026年8月19日 23:16 / 雨崎ハーリィ に保存された版

聴性脳幹反応(ABR)は、音刺激後に聴神経から脳幹聴覚路で生じる電気活動を頭皮上の電極で記録し、聴覚路機能や聴力を客観的に評価する検査である。[1]

検査の仕組み

イヤホンからクリック音やトーンバーストを提示し、頭皮、額、耳周囲に置いた電極で刺激後およそ10ミリ秒までの電気反応を記録する。多数回の刺激反応を平均し、波形の潜時、振幅、波間潜時などを評価する。[1]

利用

通常の行動聴力検査が難しい新生児・乳幼児の聴力推定、聴神経や脳幹聴覚路の評価、前庭神経鞘腫など後迷路性病変の補助診断に用いられる。[1]

検査条件

乳幼児では睡眠中に検査し、十分な睡眠が得られない場合は鎮静や全身麻酔が必要になることがある。中耳貯留液や耳垢、体動や筋活動は波形の精度に影響するため、検査前の耳の状態と安静の確保が重要である。[1]

エビデンス・科学的評価

ABRは行動反応を必要とせず、乳幼児の聴力評価や聴神経・脳幹病変の客観的評価に重要であり、早期の難聴診断は補聴・言語発達支援につながる。[1]

安全性・注意点

ABR自体は表面電極と音刺激による検査だが、検査のために鎮静・全身麻酔が必要な乳幼児ではそのリスクを考慮する必要がある。中耳液などがあると結果が不正確になるため、検査条件も確認する。[1]