心房細動

最終更新:2026年8月13日

心房細動(Atrial Fibrillation:AF)は、心臓が不規則に、しばしば通常より速く拍動する代表的な不整脈である。血栓形成を介して脳卒中の危険を高めることがある。[1]

概要

心房細動では心臓の上の部屋と下の部屋が正常に連動せず、不規則な心拍となる。動悸疲労めまい息切れ胸痛などを感じることがあるが、無症状の場合もある。[1]

合併症

心房内で血液がよどむと血栓ができやすくなり、血栓が脳へ移動すると脳卒中につながる。治療されない心房細動は心不全などの重い合併症にもつながる可能性がある。[1]

診断

診断では病歴、身体診察、脈拍の確認に加え、心電図が中心となる。発作的で診察時に心房細動が出ていない場合には、Holter心電図、イベントモニター、植込み型ループレコーダーなど長時間の心電図記録が用いられることがある。[2]

治療

治療の目的は、血栓を予防し、心拍数を調整し、必要に応じて正常な心拍リズムを回復することである。生活習慣の改善、抗凝固薬、心拍数・リズムを調整する薬、カテーテル治療や手術などが用いられる。[3]

関連項目

脳卒中一過性脳虚血発作(TIA)動悸を参照。

エビデンス・科学的評価

心房細動の治療では、症状だけでなく脳卒中リスクを評価することが重要となる。脳卒中リスクが高い人では、ワルファリンや直接作用型経口抗凝固薬などが血栓予防に用いられる。[3]

安全性・注意点

抗凝固薬は脳卒中リスクを下げる一方、出血リスクを伴う。胸痛、失神、脳卒中を疑う神経症状などがある場合は緊急評価が必要となる。[1][3]

参考文献・参考情報

  1. NHLBI: Atrial Fibrillation ↩本文
  2. NHLBI: Atrial Fibrillation—Diagnosis ↩本文
  3. NHLBI: Atrial Fibrillation—Treatment ↩本文

カテゴリ:循環器 / 症状・疾患

タグ:不整脈 / 心房細動 / 脳卒中