起こり方と症状
アキレス腱断裂は、急激な足関節への負荷、直接外傷、長く続く腱障害などを背景に生じる。受傷時に「切れた」「弾けた」ような音や感覚を伴い、下腿後面を蹴られたように感じることがある。スポーツ中に発生することも多い。[1]
診断
診察では、つま先立ちができない、足関節の底屈が弱い、腱の連続性が触れにくいといった所見を確認する。Thompsonテストは重要な診察法であり、必要に応じてX線で骨折を除外し、超音波やMRIで断裂を確認する。MRIは診断が不明瞭な場合や亜急性・慢性例などで用いられる。[1]
治療
治療には機能的装具などを用いる非手術療法と手術療法があり、年齢、活動性、併存疾患、受傷からの期間、軟部組織の状態などを踏まえて選択する。いずれの方法でも適切なリハビリテーションが重要である。[1]
リスク因子
断裂リスクは、以前からのアキレス腱障害や腱内変性、運動前のコンディショニング不足、過度の負荷、フルオロキノロン系抗菌薬、長期のコルチコステロイド使用などで高まる。糖尿病、慢性腎不全、副甲状腺疾患、炎症性関節疾患などの全身状態も関連する。[1]