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アキレス腱断裂

2026年8月20日 16:12 / 雨崎ハーリィ に保存された版

アキレス腱断裂は、下腿後面のアキレス腱が部分的または完全に断裂し、急な痛みや足関節の底屈力低下を生じる外傷である。[1]

起こり方と症状

アキレス腱断裂は、急激な足関節への負荷、直接外傷、長く続く腱障害などを背景に生じる。受傷時に「切れた」「弾けた」ような音や感覚を伴い、下腿後面を蹴られたように感じることがある。スポーツ中に発生することも多い。[1]

診断

診察では、つま先立ちができない、足関節の底屈が弱い、腱の連続性が触れにくいといった所見を確認する。Thompsonテストは重要な診察法であり、必要に応じてX線で骨折を除外し、超音波やMRIで断裂を確認する。MRIは診断が不明瞭な場合や亜急性・慢性例などで用いられる。[1]

治療

治療には機能的装具などを用いる非手術療法と手術療法があり、年齢、活動性、併存疾患、受傷からの期間、軟部組織の状態などを踏まえて選択する。いずれの方法でも適切なリハビリテーションが重要である。[1]

リスク因子

断裂リスクは、以前からのアキレス腱障害や腱内変性、運動前のコンディショニング不足、過度の負荷、フルオロキノロン系抗菌薬、長期のコルチコステロイド使用などで高まる。糖尿病、慢性腎不全、副甲状腺疾患、炎症性関節疾患などの全身状態も関連する。[1]

エビデンス・科学的評価

近年の研究では、機能的リハビリテーションを組み合わせた非手術療法と手術療法の双方で良好な機能成績が得られ、治療選択は再断裂リスクと手術合併症のバランスを考えて個別化される。[1]

安全性・注意点

アキレス腱断裂は足関節捻挫と誤認されることがあり、急な断裂音、著しい底屈力低下、つま先立ち困難がある場合は適切な評価が必要である。手術では創傷治癒障害や感染、血栓症などの合併症があり、非手術療法では再断裂が問題となり得る。[1]