【M-1グランプリ】出番順・順番についての問題【トップバッター】

  • 後半のコンビほど会場は盛り上がる

     そもそもこれは当然のことですが、番組が後半に進めば進むほど会場は盛り上がりウケの量も増加します
    当然序盤に登場するコンビはウケの量がやや少なくなりますし、終盤登場するコンビは爆発しやすくなるわけですね。
   それは仕方ないのですが、観客のウケ量が審査に直結している点が問題。
   


「凄いウケてたけど後半に出てきたコンビだからその辺も関係してたかな」
ウケは少なめだったけどトップバッターだし仕方ない部分もあるだろう」

  と審査員がこれらの点について考慮出来ていればこうした問題は解消されるのですが、
   「凄い盛り上がっていたから〜」等の審査員コメントに見られる通り、現状はあまり反映されていないように思います。
   

 

では二点目。
  • 前半のコンビには高い点をつけにくい

    →これもやむを得ないのですが、 M-1グランプリは
   「1組がネタを終える」→「採点」
繰り返すシステムです。
要はネタが披露される→採点、そしてまたネタが披露される→採点  の繰り返しなため、その場その場で点数をつけなければならないわけですね。

   後から「やっぱりこっちのほうが点数が上だったな」と思っても変えることができません

    そうなると審査員側からすれば、
 どんなにトップバッターが秀でたネタを披露しても極端に高い点数をつけることができません
   仮にトップバッターに97点をつけて、後から登場するコンビが全組トップバッターより面白かった場合、
   点数のつけようがなくなってしまいますから。
  
    ただし中には90点台後半をトップバッターに与えた審査員もいます。

    その場合は審査員コメントの時間に「トップバッターなので何点かおまけしました」といったコメントが流れていますね。

    私はこの方法が一番いいかなぁと思います。
では3点目。

 

  • 審査の基準点が曖昧に

   序盤はトップバッターの点数を基準点として採点を行なっていくため、最初の4組ほどは高くても640点台くらいに収まります。
   しかし中盤以降になると残すコンビが減っていく関係上、点数をつける自由度が徐々に上がります

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    基準も「トップバッターとの比較」から「暫定3位との比較」にシフトされていくわけです。
下手すると「自分が基準としてつけたトップバッターの点数を忘れているのではないか」と思ってしまうような採点をしている審査員も中には居ます。

    
   要はどんどん点数がインフレしていくわけですね。
これらがM-1グランプリにおける順番に関する問題です。
順番一つで順位がガラリと変わってしまうため非常に重要であるということがお分かりいただけたかなぁと思います。
   特にラストで登場するコンビに関しては会場を爆発させることができればほぼ間違いなく最終決戦に残ることができると言っても過言ではないでしょう。

    1度敗退しているはずの敗者復活組がラストで登場して最終決戦に進む
という展開が頻発したのはこうした点が大きく絡んでいるといえます。

   反対に割りを食うのは前半登場しているコンビです。
    点数をつける自由度が少なく会場もそれほど盛り上がっていないためどうしても後半に登場するコンビと比較すると点数が低めになってしまいます。
    すべてのネタを見てから全組に点数をつける、といったシステムにすればこういった問題はなくなると思うのですが、
    せっかく根付いた現在M-1の審査システムをガラリと変えるわけにもいかないので、

    トップバッターをはじめとした前半の数組にのみハンデとして加点をする

    というのが現実的かなぁと思います。
    もちろんそのハンデの点数に関しては審査員各々が決める、といった形で。
では今回はこの辺りで記事を締めたいと思います。また次回お会いしましょう、さようなら。

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