トンパ、地味に超人説
ハンター試験を通算35回受けたトンパ(キルアの回も含めると36回)。
よくよく考えるとこれは凄いことなのではないか、という今回の論旨である。
そもそもハンター試験の会場に辿り着くだけでも命の危機に瀕することがあり、
さらに肝心のハンター試験は、死と隣り合わせの関門がいくつも続く。
作中、トンパは「三次試験からは危険が大きくなる、だからここから先はもう無理はしない」と語っている。
三次試験以降を何度か経験している口ぶりであり、
少なくとも二次試験までは安定して突破できる実力があることがうかがえる。
事実、作中で描写されてるだけでもトンパは四次試験まで突破しており、かなりの実力を匂わせる。
ただのおっさんでは一次試験すら突破できないだろう。
そもそも“新人潰し”のトンパは他の受験者への妨害を主たる目的としてハンター試験に参加している。
つまりこれは、“新人潰し”と並行して、その片手間でハンター試験の課題に臨んでいることを示している。
ハンター試験に参加し、試験を適当にこなしながら新人潰しに勤しみ、ほどほどに危険が大きくなったところでリタイアする。
これを36回、命を落とすことなく繰り返してきたのがトンパである。
36回もの間、命を落とすことなく
ハンター試験では、実力のあるキャラですら命の危機に追い込まれることがある。
ヒソカのような理不尽に攻撃を仕掛けてくる受験生に巻き込まれる機会もあるだろう。
トンパに関しても、ハンター試験に36回も参加している以上そういった危険な事態も少なくなかったはずだ。
にも関わらず常に生き延びてリタイアできている…ということは、
本編でも本人が触れていた通りトンパ自身の危険察知能力が異常に高いか、危機に対応できるだけの能力があるか、ということになる。
危険な思いをしても、新人潰しのためにハンター試験に毎度エントリーをし続ける執念含め、並大抵ではない。
トンパが念能力に目覚めたら
さて、ここで「もしトンパが念に目覚めたら、どんな能力者になるのか」を考えてみる。
まず、正攻法で戦うような能力は考えづらい。
能力だけでなく、制約もかなり歪なものにしている気がする。
例えば、“ハンター試験中のみ発動できる”という制約を設けたり。
トンパの執着の先は新人の受験生であり、ひいては受験生が集うハンター試験そのものである。
したがって、“ハンター試験中のみ発動できる”という制約のもと、厄介な能力に目覚める可能性もあるのではと考える。
極めて限定された発動条件だが、「ハンター試験で自分の欲求を満たすこと」が至上の快楽であり目的となっているトンパにはぴったりの制約ではなかろうか。
厳しい制約ではあるため、その分能力も強力なものになる可能性はある。
本編でトンパが他の受験生へ行った妨害の多くは、直接命を奪ったりするようなものではなく、
どちらかというと試験続行が不可能な状態になるよう陥れるようなものが多い。
つまり直接ダメージを与えるような能力と言うよりは、
ひたすら厄介な妨害を行うような能力に目覚める可能性が高い。
例えば“ポットクリンのような無敵型の念生物を生み出し、相手にぴったりと付き纏わせる”能力など。
このトンパ版ポットクリンが、相手の視界を邪魔したり、相手の心をへし折るような言葉を延々囁いたり…
想像するだに鬱陶しい。
なお、ハンター試験に参加する受験者の多くは念能力の存在など把握しておらず、念能力を視認することもできないため、
トンパの念能力は余計に悪質かつ対策の難しい嫌がらせとなる。もしトンパの能力に襲われたとして、諸悪の根源がトンパであることを特定すること事態困難だろう。
これを駆使して、トンパ自身が手を下すのではなく、「前途ある若者が試験をリタイアせざるを得なくなる状況に追い込む」ことが、
トンパの目的に達成するための念能力の使い方の一つではないかと考える。
まとめ
というわけで、今回はトンパについて見ていった。
試験に合格したメインキャラ達と比べると戦闘力では大きな開きがあるが、
仮に不作の年の試験なら普通に勝ち残っていけそうなポテンシャルはある。
念能力に関しても、適切な指導さえあれば十分体得にこぎつけそうな執念を感じる。
今後本編で再登場する可能性はほとんどないだろうが、
もし登場したらその動向に注目したい。
それではまた。
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