みなさんこんにちはこんばんは。
今回は岩柱・悲鳴嶼行冥について。
悲鳴嶼行冥
鬼殺隊のトップ階級「柱」の一人、岩柱・悲鳴嶼行冥。27歳と現「柱」の最年長であり、岩の呼吸の使い手です。
彼と言えばやはり特徴は「鬼殺隊最強」との呼び声も高い戦闘力の高さ。
炭治郎や伊之助が早々に「最強」「空気が違う」と判断するほどのオーラ、
痣の発現や透き通る世界に突入するなど、柱の中でもその実力は凄まじいもの。
ちなみに腕相撲の強さや身長(220センチ)も柱の中ではトップクラス。
この手のバトル漫画では、身体が大きいキャラやパワー自慢のキャラは、細身のキャラの「実は強い描写」のかませ犬にされがちなのですが、
悲鳴嶼さんは最初から最後まで現鬼殺隊最強として君臨し続けています。
この辺りは近年の作品としては珍しいキャラクター造形ではないでしょうか。
辛辣な評価を下すことが多い愈史郎からも「(無惨戦で一時戦闘不能となった悲鳴嶼を見て)50分以上残してこいつがやられるとは…炭治郎一人では無理だ」と考えるなど、
無惨という強大な敵を立ち向かう上で、悲鳴嶼という存在がいることを前提としているなど
格別の評価を下しています。
悲鳴嶼の過去
悲鳴嶼が鬼殺隊に入った理由、そして人を疑り深くなったきっかけとなったのが、
悲鳴嶼が過去に過ごしていた寺での事件。
当時の悲鳴嶼は身寄りのない子供達を寺で育てていました。
しかしある時、子供達の中のうちの一人である獪岳が「日が暮れる前には寺に戻る」という言いつけを守らず、山で鬼と遭遇します。
獪岳は自分が助かるために悲鳴嶼と他の子供達を鬼に売る取り引きをします。
結果鬼が寺の中に入り、子供達が次々に襲われます。
自分のもとを離れようとする子供達に悲鳴嶼が声をかけるもそれは聞き入れられず、結局自分の言うことを聞いた沙代と言う女の子だけが生き残る結果に。
(「この状況で盲目の人間はあてにならない、と判断されたのでは」とのちに悲鳴嶼は分析しています)
さて一方当時の悲鳴嶼は素手で鬼を撃破。自分の強さに気づくのですが…
夜が明け、寺に駆けつけた人々に向けて沙代は「あの人は化け物 みんなあの人がみんな殺した」と証言。これにより悲鳴嶼が犯人と誤解され死刑囚となってしまいます。
ただしこの件の真意は、悲鳴嶼のもとを離れようとした子供たちは武器を取りに行こうとしたり助けを呼びに行こうとしており、
決して悲鳴嶼のことを信用していなかったというわけではなく、自分たちも悲鳴嶼を守る側になりたい、と思っての決断だったことが判明。
また沙代も気が動転して言葉足らずになっただけで、「あの人」というのは入ってきた鬼のことを指していたことが判明。
悲鳴嶼は可哀想でしたが、入ってこないはずの鬼に襲われ周りの子供達が命を落としていくという状況下で、
子供に対して「誤解を全く生まないよう完璧に行動しろ」と言っても難しい話で…。
悲鳴嶼でさえ、子供たちの行動の真意(実は武器を取りに行こうとしていた等)は把握できていなかったため、
あの状況で円滑なコミュニケーションを取るのも厳しいところ。
そもそもあの状況になることがあらかじめわかっていたのは鬼と獪岳くらいであり、
この辺りは子供たちの誰が悪い、という話ではないのでしょう。
無惨との最終決戦を終えて、安らかな表情であの世に向かう悲鳴嶼。
子供たちに囲まれ、当時の真実を伝えられた彼は、涙を流しながらも笑顔で目を閉じるのでした。
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