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甲状腺クリーゼ

2026年8月15日 03:55 / 雨崎ハーリィ に保存された版

甲状腺クリーゼは、甲状腺中毒症が急激に悪化して高熱、頻脈、意識障害、心不全などの多臓器障害を起こす生命を脅かす緊急状態である。[1]

概要

甲状腺クリーゼは、甲状腺機能亢進症を背景に起こる急性で重篤な甲状腺中毒症である。感染、手術、外傷、抗甲状腺薬の急な中断、心血管イベントなどが誘因となることがある。[1]

症状

高熱、著しい頻脈、心房細動、心不全、興奮・せん妄・けいれん・昏睡などの中枢神経症状、吐き気、下痢、黄疸などがみられる。[1]

診断

診断は臨床所見を中心に行い、治療開始を甲状腺ホルモン検査の結果待ちで遅らせてはならない。FT4・FT3高値とTSH低値が一般的で、Burch-Wartofskyスコアなどは診断補助に用いられる。[1]

治療

支持療法と誘因治療に加え、β遮断薬、抗甲状腺薬、ヨウ素、コルチコステロイドなどを組み合わせて速やかに治療する。ヨウ素は新たな甲状腺ホルモン合成を促さないよう、抗甲状腺薬の後に投与する。[1]

エビデンス・科学的評価

甲状腺クリーゼは検査値だけでなく臨床像で診断し、疑った時点で多面的な治療を迅速に開始することが重要である。[1]

安全性・注意点

甲状腺クリーゼは現代の治療下でも死亡につながる可能性がある緊急疾患であり、治療を遅らせないことが重要である。アスピリンは遊離甲状腺ホルモンを増やす可能性があるため避ける。[1]