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全身性エリテマトーデス(SLE)

2026年8月13日 14:20 / 雨崎ハーリィ に保存された版

全身性エリテマトーデス(SLE)は、免疫系が正常な細胞や組織を誤って攻撃し、全身に炎症を起こす慢性自己免疫疾患である。皮膚や関節だけでなく、腎臓、心臓、肺、脳など多くの臓器に影響し得る。[1][2]

症状

関節痛や腫れ、発熱、疲労、顔面の蝶形紅斑、光線過敏、口内炎、脱毛、レイノー現象などがみられることがある。症状は人によって異なり、増悪と軽快を繰り返す。[1][2]

臓器障害

腎炎、心膜炎や心筋炎、胸膜炎、血管炎、血栓、神経症状などが起こることがある。臓器障害の種類と重症度が治療方針に大きく影響する。[1][2]

診断

SLEを一つの検査だけで診断することはできない。病歴と身体診察に加え、抗核抗体(ANA)、血球検査、補体、尿検査、腎機能検査などを組み合わせ、必要に応じて皮膚や腎臓の生検を行う。ANA陽性だけでSLEと診断することはできない。[1][2]

治療

根治療法はなく、炎症を抑え、増悪を予防し、臓器障害を減らすことを目標に治療する。NSAIDs、ヒドロキシクロロキン、コルチコステロイド、免疫抑制薬、生物学的製剤などが病状に応じて用いられる。[1][2]

関連項目

強直性脊椎炎心筋炎心膜炎を参照。

エビデンス・科学的評価

SLEは障害臓器や病勢によって治療を調整する必要がある。軽症では関節・皮膚症状への治療が中心となり、腎臓や神経系など重要臓器を障害する重症例ではより強い免疫抑制治療が用いられる。[2]

安全性・注意点

SLEでは腎障害、心血管・肺病変、血栓など重い合併症が起こることがある。妊娠そのものと一部の治療薬が母体・胎児へ影響し得るため、妊娠を希望する場合は事前に治療計画を調整する必要がある。[1][2]