位置と構造
横隔膜は胸腔の床であり腹腔の天井を形成する。周辺部の筋線維は胸骨、下位肋骨、腰椎などから起こり、中央の腱中心へ集まる。右側は肝臓の影響で左側よりやや高い位置にある。[2]
呼吸での働き
吸気時には横隔膜が収縮して下方へ移動し、胸腔の上下径を広げて胸腔内圧を低下させる。その結果、肺が拡張して空気が流入する。呼気時には横隔膜が弛緩して上方へ戻る。[1][2]
主要な通過部
横隔膜には胸部と腹部をつなぐ開口部があり、下大静脈、食道、大動脈などが通過する。代表的には下大静脈孔がT8、食道裂孔がT10、大動脈裂孔がT12の高さに位置する。[2]
呼吸以外の役割
横隔膜の収縮は腹圧を高め、排尿、排便、分娩などにも関与する。また呼吸に伴う胸腔内圧と腹腔内圧の変化は、静脈血やリンパ液の移動にも寄与する。[2]
神経支配
横隔膜の主な運動神経は左右の横隔神経で、主としてC3〜C5の脊髄神経に由来する。[2]