横隔膜

最終更新:2026年8月20日

横隔膜は胸腔と腹腔を隔てるドーム状の筋・腱性構造で、胸腔内圧を変化させて吸気を起こす主要な呼吸筋である。[1][2]

位置と構造

横隔膜は胸腔の床であり腹腔の天井を形成する。周辺部の筋線維は胸、下位肋骨、腰椎などから起こり、中央の腱中心へ集まる。右側は肝臓の影響で左側よりやや高い位置にある。[2]

呼吸での働き

吸気時には横隔膜が収縮して下方へ移動し、胸腔の上下径を広げて胸腔内圧を低下させる。その結果、が拡張して空気が流入する。呼気時には横隔膜が弛緩して上方へ戻る。[1][2]

主要な通過部

横隔膜には胸部と腹部をつなぐ開口部があり、下大静脈食道大動脈などが通過する。代表的には下大静脈孔がT8、食道裂孔がT10、大動脈裂孔がT12の高さに位置する。[2]

呼吸以外の役割

横隔膜の収縮は腹圧を高め、排尿排便分娩などにも関与する。また呼吸に伴う胸腔内圧と腹腔内圧の変化は、静脈血やリンパ液の移動にも寄与する。[2]

神経支配

横隔膜の主な運動神経は左右の横隔神経で、主としてC3〜C5の脊髄神経に由来する。[2]

エビデンス・科学的評価

横隔膜は胸腔容積と胸腔内圧を変化させることで吸気を成立させる、最も重要な呼吸筋の一つである。[1][2]

安全性・注意点

先天性または外傷性の横隔膜欠損では腹腔内臓器が胸腔へ移動することがあり、重症例では外科的治療が必要となる。[2]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Diaphragm ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: Anatomy, Thorax, Diaphragm ↩本文

カテゴリ:人体・生理 / 呼吸 / 筋肉

タグ:呼吸 / 横隔膜 / 筋肉

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