強直性脊椎炎

最終更新:2026年8月13日

強直性脊椎炎は、主に脊椎と骨盤をつなぐ仙腸関節などに慢性炎症を起こす関節炎である。腰や臀部の痛み・こわばりを生じ、進行すると脊椎の骨が癒合して動きが制限されることがある。[1][2]

症状

腰や股関節周辺の痛みとこわばりが代表的で、夜間、朝、長時間動かない後に強くなり、活動や運動で軽くなる傾向がある。肩、膝、足首、胸郭、眼などが影響を受ける場合もある。[1][2]

原因と関連

原因は明らかではないが、遺伝と環境要因が関与すると考えられている。HLA-B27は関連する遺伝的要因だが、陽性でも必ず発症するわけではない。乾癬炎症性腸疾患を伴う場合もある。[1][2]

診断

単一の確定検査はなく、症状、家族歴、身体診察、血液検査、X線やMRIなどを組み合わせて診断する。[1][2]

治療

NSAIDs、TNF阻害薬、IL-17阻害薬、JAK阻害薬などが病状に応じて用いられる。運動と理学療法は姿勢、脊椎の動き、呼吸機能の維持に重要で、重い関節障害では手術が検討されることがある。[1][2]

関連項目

全身性エリテマトーデス(SLE)乾癬炎症を参照。

エビデンス・科学的評価

治療は痛みや炎症を抑える薬物療法と、姿勢・可動性を保つ運動や理学療法を組み合わせる。生物学的製剤などはNSAIDsで十分な改善が得られない場合の選択肢となる。[1][2]

安全性・注意点

長期的には脊椎や股関節の障害、眼の炎症、腸の炎症、まれに心臓や肺の問題が起こることがある。脊椎が強直した人では転倒による脊髄損傷の危険にも注意が必要となる。[2]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus: Ankylosing Spondylitis ↩本文
  2. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Ankylosing Spondylitis ↩本文

カテゴリ:免疫 / 症状・疾患

タグ:炎症 / 脊椎 / 関節炎