出版バイアス

最終更新:2026年8月20日

出版バイアスは、研究結果の方向や大きさによって、研究が出版されるかどうかが左右されることで生じる偏りである。好ましい結果だけが表に出ると、研究全体の効果を過大評価する可能性がある。[1][2]

定義

Cochraneは、研究の出版・非出版が結果の性質や方向に依存する場合を出版バイアスとして説明している。[1]

システマティックレビューへの影響

システマティックレビューは条件を満たす研究をできるだけ網羅することを目指すが、未発表研究や未報告結果が選択的に欠けると、メタアナリシスの推定値が偏る可能性がある。[2]

評価と対策

試験登録、規制当局資料、研究者への問い合わせなど複数の情報源を探索することが重要である。ファンネルプロットなどは非報告バイアスを検討する手段の一つだが、単独で決定的な判定をするものではない。[2]

関連する報告バイアス

報告バイアスには、出版の有無だけでなく、結果によって出版時期が変わる時間遅延バイアスや、測定した複数のアウトカムのうち有意なものだけを報告するアウトカム報告バイアスなども含まれる。出版バイアスは、より広い「欠けた結果によるバイアス」の一部として評価される。[1][2]

関連項目

メタアナリシスバイアスシステマティックレビュー

エビデンス・科学的評価

出版バイアスは、利用できる研究結果が実際に行われた研究全体を代表しなくなる原因となり、治療効果の推定を歪める可能性がある。[1][2]

安全性・注意点

メタアナリシスの結果を読む際は、未発表研究や選択的な結果報告の可能性も含めて根拠の確実性を評価する必要がある。[2]

参考文献・参考情報

  1. Cochrane Methods: Bias Glossary ↩本文
  2. Cochrane Handbook: Chapter 13—Missing Results in a Synthesis ↩本文

カテゴリ:科学的評価

タグ:バイアス / 研究

知識マップ

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