ミルクシスル(Silybum marianum、マリアアザミ)は、紫色の花を持つ植物で、抽出物の主要成分は複数化合物の混合物であるシリマリンである。主に肝疾患を目的とするサプリメントとして利用される。[1]
概要
歴史的には肝臓の病気や母乳分泌などに利用され、現在は肝疾患、糖尿病などを目的に販売されている。[1]
研究対象
2型糖尿病では血糖管理を改善する可能性を示す研究がある。一方、アルコール関連肝疾患、B型・C型肝炎、脂肪性肝疾患、化学療法関連肝障害などの臨床試験は結果が一致せず、結論を出せるほど十分ではない。[1]
肝疾患への研究
ミルクシスルは肝疾患を目的に広く利用されているが、臨床研究の結果は一貫しておらず、肝炎や肝硬変などに対する有効性を確定できるだけの高品質な根拠は不足している。製品中の主要成分群はシリマリンと呼ばれる。[1]
関連項目
ノコギリヤシ、
サンザシ(ホーソン)、
ブラックコホシュ
エビデンス・科学的評価
肝疾患に対するミルクシスルまたはシリマリンの効果は、試験結果が矛盾または限定的で、確定していない。NCCIHが支援したC型肝炎と非アルコール性脂肪肝炎の試験では有益性は示されなかった。[1]
安全性・注意点
経口摂取は概ね良好に忍容されるが、膨満感、吐き気、ガスなどの消化器症状がみられる。製品のシリマリン含量の表示との不一致や、農薬、微生物、マイコトキシン汚染も報告されている。キク科近縁植物へのアレルギーがある人では反応を起こす可能性がある。[1]
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