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むちゃ食い症

2026年8月15日 03:54 / 雨崎ハーリィ に保存された版

むちゃ食い症(過食性障害)は、短時間に大量の食物を自分で制御できない感覚とともに食べる発作を繰り返す摂食障害である。神経性過食症と異なり、嘔吐や過度な運動などの代償行動を定期的には伴わない。[1]

概要

むちゃ食い症では、通常なら同じ状況で食べる量を明らかに超える食事を、制御できない感覚とともに短時間で繰り返す。DSM-5-TRでは、原則として週1回以上の発作が3か月続き、強い苦痛を伴うことが診断の要素となる。[1]

特徴

通常より速く食べる、不快になるまで食べる、空腹でなくても大量に食べる、恥ずかしさから一人で食べる、食後に嫌悪感・抑うつ・罪悪感を抱くなどがみられる。神経性過食症にみられる定期的な嘔吐や下剤使用、過度な運動などの代償行動は特徴としない。[1]

評価

発作の頻度、食行動の引き金、食後の感情、体重・身体合併症、うつや不安、物質使用などの併存症を評価する。肥満がある人すべてにむちゃ食いがあるわけではなく、他の摂食障害との鑑別が必要である。[1]

治療

認知行動療法や対人関係療法が推奨され、心理療法を利用できない、希望しない、または十分反応しない場合にはリスデキサンフェタミンやSSRIなどの薬物療法が検討される。体重管理を目的とした行動療法も用いられる。[1]

エビデンス・科学的評価

認知行動療法、対人関係療法、弁証法的行動療法などの心理療法に有効性を示す研究があり、薬物療法では成人の中等度から重度のむちゃ食い症にリスデキサンフェタミンが承認されている。[1]

安全性・注意点

むちゃ食い症は慢性的に再燃と寛解を繰り返すことがあり、肥満、代謝異常、高血圧、糖尿病、睡眠障害などの身体合併症や、抑うつ・物質使用などの精神症状を伴うことがある。[1]