高ナトリウム血症

最終更新:2026年8月15日

高ナトリウム血症は、血清ナトリウム濃度が145 mEq/Lを超えた状態である。多くは体内のナトリウムが増えたというより、水分がナトリウムに対して不足することで起こる。[1]

概要

ナトリウム細胞外液の主要な陽イオンで、体液量の維持に重要である。身体は口渇と抗利尿ホルモン(ADH)の働きによって水分を保ち、高ナトリウム血症を防いでいる。[1]

主な原因

最も一般的な機序は水分不足である。嘔吐下痢、発汗、発熱、熱環境、利尿腎疾患などで水分が失われるほか、中枢性または腎性尿崩症では自由水の喪失が起こる。まれに過剰なナトリウム負荷でも生じる。[1]

症状と評価

口渇、脱水所見に加え、急速または高度の上昇では易刺激性、傾眠、意識障害、昏睡など中枢神経症状が現れることがある。評価では体液量、血漿・尿の浸透圧、尿量などを確認し、原因を調べる。[1]

治療

治療では原因に対処しながら水分不足と循環血液量を補正する。重い脱水やショックがある場合はまず循環を安定させ、その後に自由水不足を補う。慢性の高ナトリウム血症では急速な補正を避ける必要がある。[1]

エビデンス・科学的評価

高ナトリウム血症は多くの場合、水分喪失がナトリウム喪失を上回ることで生じる。治療では原因と体液量を評価し、安全な速度で水分不足を補正する。[1]

安全性・注意点

高ナトリウム血症そのものが重い神経障害を起こし得るほか、慢性例を急速に補正すると脳浮腫、けいれん、永久的な脳障害につながる可能性がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Hypernatremia ↩本文

カテゴリ:代謝 / 症状・疾患

タグ:ナトリウム / 電解質 / 高ナトリウム血症

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 高ナトリウム血症 高ナトリウム血症は、血清ナトリウム濃度が145 mEq/Lを超えた状態である。多くは体内のナトリウムが増えたというより、水分がナトリウムに対して不足することで起こる。 代謝・症状・疾患 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目