尿崩症

最終更新:2026年8月13日

尿崩症(DI)は、腎臓が尿を十分に濃縮できず、大量の薄い尿と強い口渇を生じる水分バランスの疾患である。糖尿病とは異なり、血糖値は通常正常である。[1][2]

種類

抗利尿ホルモン(ADH、バソプレシン)の不足による中枢性尿崩症と、腎臓がADHに反応しにくくなる腎性尿崩症がある。[1]

原因

中枢性は下垂体・視床下部の手術、頭部外傷、腫瘍、感染、自己免疫などで起こる。腎性はリチウムなどの薬剤、遺伝要因、高カルシウム血症、腎疾患などが原因となる。[1]

診断

血清ナトリウム、血液・尿の浸透圧、尿濃度、尿量などを調べ、デスモプレシン反応や頭部MRIなどで型と原因を評価する。[1]

治療

中枢性ではバソプレシン様作用を持つデスモプレシンを用いる。腎性では原因薬剤の調整、十分な水分摂取、尿量を減らす薬などを原因に応じて用いる。[1][2]

関連項目

慢性腎臓病(CKD)肥満症急性腎障害(AKI)を参照。

エビデンス・科学的評価

尿崩症は原因に応じた治療で管理でき、中枢性と腎性では治療法が異なる。[1][2]

安全性・注意点

十分に水分を取れないと脱水と危険な電解質異常を起こす可能性がある。反対に、デスモプレシンなどの治療中に必要以上の水分を摂ると別の電解質異常につながる場合がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Diabetes Insipidus ↩本文
  2. MedlinePlus: Diabetes Insipidus ↩本文

カテゴリ:代謝 / 症状・疾患 / 腎臓

タグ:ADH / 口渇 / 多尿