生まれついての「賭け師(ギャンブラー)」だから闘いに来たのだッ！”
オシリス神
賭けに負けた相手の魂を封印するスタンド。
能力自体は希少なものの、肝心の“賭け”に関して有利になるような能力は備えておらず、
相手の魂を封印できるかはスタンド使い自身の力量にかかっている。
“ギャンブルに勝利した時”にのみ発動するスタンド能力という条件はあまりに限定的。ギャンブルの絡まない戦闘では、特殊能力を発動することさえ出来ない。
また能力的には同系統のアトゥム神の完全劣化であり、アトゥム神を差し置いてオシリス神を使いたい時…というのは基本的に存在しない。
…と思われがちだが、魂の封印先がコインと人形ということで、そこの差異はある。
特にオシリス神の場合は封印した魂を分割して賭けることが出来るため、
ことギャンブルという点においてはアトゥム神の完全劣化というわけではない。
しかし、それでも相手をギャンブル勝負にうまく持ち込む必要があり、
かつギャンブル自体にも自身の実力だけで勝利をおさめなければならない。
魂を封印する能力は決して弱いわけではないが、作中でも脅威的だったのはスタンドというよりもスタンド使いであるダービー兄の実力によるものだった。
したがって、この能力を使いこなすにはダービー兄のようなギャンブラーとして熟練の実力を備えていることが絶対条件。
かつ、問答無用で攻撃されるような環境に身を置かないことである。
作中のように、一般人に紛れ込み、自分がスタンド使いだと悟られることなく、言葉巧みに相手をギャンブルに引き込み、そのギャンブルでしっかりと勝利をおさめる。
この一連の流れが出来てこそ、オシリス神の真価を発揮出来るといえる。
なお、“魂を封印する”能力ということで、相手の防御力や不死性を無視して倒すことが出来る数少ないスタンド。
相手が吸血鬼であっても、賭けにさえ勝つことが出来れば問答無用で封印できるため、そういう意味では独自の価値を持つ能力である。
現実世界では戦闘系のスタンドの多くは過剰火力になりがちのため、
オシリス神は相対的に活躍の機会を得やすい。
まあ現代日本で相手の魂を封印したくなる場面がどれほどあるか…という点については何とも言えないが。
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