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SGLT2阻害薬

2026年8月15日 03:54 / 雨崎ハーリィ に保存された版

SGLT2阻害薬は、腎臓の近位尿細管でSGLT2を阻害し、尿中へのブドウ糖排泄を増やす薬剤群である。2型糖尿病の血糖管理に加え、一部の薬剤は心不全や慢性腎臓病の転帰改善にも用いられる。[1]

概要

SGLT2阻害薬にはカナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジン、エルツグリフロジンなどがある。腎臓でブドウ糖とナトリウムを再吸収するSGLT2を阻害し、尿糖を増やして血糖を低下させる。[1]

作用の仕組み

SGLT2阻害により近位尿細管でのブドウ糖再吸収が減り、尿中への糖排泄が増える。同時にナトリウム排泄や浸透圧利尿が起こり、体重や血圧にも影響する。糸球体内圧を低下させる作用などを通じ、腎保護につながると考えられている。[1]

主な利用

2型糖尿病の血糖管理に使われるほか、ダパグリフロジンやエンパグリフロジンなどでは、糖尿病の有無にかかわらず心不全や慢性腎臓病で心血管・腎イベントを減らす適応がある。薬剤ごとに承認された対象や腎機能条件は異なる。[1]

モニタリング

開始前と治療中に腎機能、血圧、体液量、血糖、HbA1cなどを確認する。治療開始直後にeGFRが一時的に低下することがあるが、軽度の低下は想定される血行動態変化として扱われる。[1]

エビデンス・科学的評価

大規模無作為化試験では、カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジンなどが、対象患者で心不全入院や腎機能悪化、末期腎不全などのリスクを減らすことが示され、糖尿病治療を超えて心不全・慢性腎臓病の治療に組み込まれている。[1]

安全性・注意点

性器真菌感染、尿路感染、多尿、体液量減少、低血圧などが起こり得る。まれだが正常に近い血糖でも糖尿病性ケトアシドーシスが起こることがあり、手術・長時間絶食・重症疾患の前後では一時中止が検討される。フルニエ壊疽や下肢病変などにも注意が必要である。[1]