卵巣嚢胞

最終更新:2026年8月13日

卵巣嚢胞は、卵巣の表面または内部にできる液体を含む袋状の構造である。生殖年齢では排卵に伴う機能性嚢胞が多く、多くは自然に消失する。[1][2]

種類

機能性嚢胞には、卵胞が破れず卵子を放出しないことで生じる卵胞嚢胞と、排卵後の黄体に生じる黄体嚢胞がある。機能性嚢胞は腫瘍や多嚢胞性卵巣症候群による嚢胞とは異なる。[1]

症状

多くは無症状である。大きくなる、出血する、破裂する、卵巣捻転を起こす場合などに下腹部痛、膨満感、性交痛などが生じる。突然の強い骨盤痛と吐き気・嘔吐は捻転や破裂を示す場合がある。[1]

診断

骨盤診察や超音波で見つかり、必要に応じて一定期間後に再検査して消失を確認する。状況によってCT、MRI、CA-125、ホルモン検査、妊娠検査などを用いる。[1]

治療

機能性嚢胞は通常8〜12週間以内に自然消失し、治療を必要としないことが多い。痛みが続く、増大する、複雑な所見がある、閉経後であるなどの場合は手術が検討される。経口避妊薬は新しい機能性嚢胞の予防には役立つが、既存嚢胞を小さくするものではない。[1][2]

関連項目

卵巣がん女性不妊流産を参照。

エビデンス・科学的評価

多くの機能性卵巣嚢胞は経過観察で自然消失する。持続・増大・症候性・複雑性の嚢胞では追加評価や手術が必要となる場合がある。[1][2]

安全性・注意点

突然の強い骨盤痛、吐き気・嘔吐、異常出血は嚢胞破裂、出血、卵巣捻転などの合併症を示す可能性があり、速やかな医療評価が必要となる。閉経後の複雑性嚢胞では悪性の可能性も考慮する。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Ovarian Cysts ↩本文
  2. MedlinePlus: Ovarian Cysts ↩本文

カテゴリ:婦人科 / 症状・疾患

タグ:卵巣 / 嚢胞 / 排卵