概要
アルコール関連肝疾患は、飲酒に関連して起こる肝障害の連続した病態である。初期には肝細胞に脂肪が蓄積する脂肪肝がみられ、継続する飲酒により肝炎を起こし、進行すると線維化と結節形成を伴う肝硬変に至る場合がある。[1]
発症の仕組み
肝臓でアルコールがアセトアルデヒドを経て代謝される過程で代謝バランスが変化し、脂肪が蓄積しやすくなる。飲酒が続くと炎症反応や線維化が進み、肝細胞障害が悪化する。代謝・遺伝・環境・免疫など複数の因子も関与する。[1]
評価
病歴、飲酒量、身体所見、肝機能検査、凝固検査、画像検査などで重症度を評価する。重症アルコール性肝炎では判別関数やMELDなどのスコアが予後・治療判断に用いられる。[1]
治療
飲酒の中止と十分な栄養管理が治療の中心となる。重症アルコール性肝炎では感染や消化管出血などの禁忌を確認したうえでステロイドが検討される場合があり、不可逆的な末期肝障害では肝移植が治療選択肢となる。[1]