【M-1グランプリ2019】個人的な全組ネタ総評まとめ

9組目:インディアンス

個人的な点数:83点

まず触れておきたいのが、彼らはネタを飛ばしてしまった、という事。

これは致命傷ですね、M-1では毎年1組は緊張や場にハマらないことで、空滑りするコンビが見られます。

しかし今年のインディアンスは、それをどうにか繋いで、決勝レベルの作品に仕上げたという点が非常に評価したい点。

芸人にとっていつか来る、ネタを飛ばすという致命的事態を彼らは自分たちの実力で補いました。

正直インディアンスの場合は後半出番よりもある程度序盤に出たかったところでしょうが、

そういった出番順の不利も跳ね返して高得点を出したのは見事でした。

ただニューヨークより上というのは少しニューヨークが可哀想かな、と思ったところもあります。

まあ後の出番順のコンビが点数インフレの割を食うのはいつものM-1、というところですが。

10組目:ぺこぱ

個人的な点数:93点

はい、このコンビに関しては会場や視聴者がなぜあれだけ盛り上がったのかについてのみ端的に羅列します。

多くの方は

「最初はキャラが苦手、つまらなそうだった」

「でもネタを見るにつれ平和的なボケが好きになった」

「後半の自虐ネタも面白いし、センスを魅せるようなボケもあって笑った」

「苦労が見えるし、憎めないキャラクター性もあり、応援したくなった」

という、単純な笑いだけでなくぺこぱの抱えるキャラクターやストーリー性を感じ取ったのでは。

特に「応援したくなった」という感情と「10組目の登場」であるという点は大きく、

ぺこぱが和牛を退け3位に入った時の盛り上がりは凄まじいものとなりました。

特に「えぇ……急に正面が変わったのか…?」のくだりは、

間や言い方を含めて完璧だったと思います。

あそこで多くの審査員が加点を決断したはず。

さてファーストラウンドを終えての個人的な順位はこちら。

99点:ミルクボーイ

95点:かまいたち

93点:見取り図、ぺこぱ

92点:オズワルド

91点:すゑひろがりず

90点:和牛

86点:からし蓮根

85点:ニューヨーク

83点:インディアンス

以上です。



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実際の順位と比べると和牛やインディアンスが低くなっていると感じる方もおられるかもしれませんが、

和牛に関しては今年のネタの出来を他のコンビと比較すると、この辺りが相応だったように感じます。それでも和牛が上の順位でも納得してしまうのは、彼らがこれまで築き上げてきたM-1での功績によるところが大きいでしょう。

もしも来年以降出場するのであれば、更なる進化を期待したいところです。

インディアンスに関しては、仮にネタをフルでできていても、色々な笑いを見た後のあの順番では上位3組は厳しかったでしょうね。

最終決戦1組目:ぺこぱ

個人的な点数:94点

非常に出来が良かったです。

1本目よりも劣化するかと心配していましたが杞憂でした。

ぺこぱのキャラが1本目で受け入れられたこともあり、ノリにノっていたこともよくわかります。

最終決戦2組目:かまいたち

個人的な点数:95点

ここも非常に安定していたところ。

もう特に言うことはありません。出来ればミルクボーイだけでなくかまいたちも優勝させてあげたかったところ。

最終決戦3組目:ミルクボーイ

個人的な点数:94点

家系図のくだりや比喩表現等でやや失速した感は否めません。

が、それは1本目のミルクボーイやかまいたちと比較しての印象であり、

このネタを単体で見ても十分な出来だったと思います。

とまあ最終3組の点数は

95点:かまいたち

94点:ミルクボーイ、ぺこぱ

という順番。

実際はミルクボーイが優勝でしたが、個人的にはどのコンビが優勝しても異論は一切ないほど、接戦の戦いだったと思います。

今回のファイナリストは他の大会であればどの年でも最終決戦に進出できるほどの素晴らしい出来でした。

準決勝の審査基準を変えたことがここまで大会を盛り上げるのかと感心しきりでした。

ではまた来年お会いしましょう、さようなら。

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