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ナラティブ・メディスン

2026年8月15日 14:26 / 雨崎ハーリィ に保存された版

ナラティブ・メディスンは、患者や医療者が語る物語を臨床や教育の中で受け止め、解釈し、ケアに生かすための教育的枠組みである。詩や散文、振り返りの文章、視覚芸術や舞台芸術など、物語を伝える多様な媒体が用いられる。[1]

概要

ナラティブ・メディスンは、臨床や教育の場で個人や集団の物語を認め、尊重する枠組みである。病気を経験する患者の語りを受け止めるだけでなく、医療者自身の経験を振り返り、患者・家族・他の医療者との関係を考えるためにも用いられる。[1]

ナラティブ・コンピテンス

ナラティブ・コンピテンスとは、物語を認識し、受け止め、解釈し、それに基づいて行動する能力を指す。これにより、患者の病いの経験に近づき、医療者自身の経験や他職種との関係、社会に対する医療の役割を振り返ることが目指される。[1]

実践方法

実践には、患者の語りを丁寧に聴くこと、詩や散文を読むこと、短い振り返り文章を書くこと、視覚芸術や音楽などを題材に対話することが含まれる。個別診療だけでなく、患者のグループ診療や医学生・研修医の教育、医療者のセルフケアの場でも取り入れられている。[1]

エビデンス・科学的評価

レビューでは、ナラティブ・メディスンが患者と医療者のつながり、コミュニケーション、共感、医療者の自己省察やウェルビーイング、医学教育などに役立つ可能性が報告されている。ただし、研究の対象や介入方法は多様であり、効果の大きさや適用範囲は一様ではない。[1]

安全性・注意点

ナラティブ・メディスンはすべての人に好まれるわけではなく、振り返りの文章を書くことを負担またはストレスと感じる参加者もいる。実施時には非難のない場を整え、参加者の好みや不確実さへの感じ方を尊重する必要がある。[1]