プレハビリテーション

最終更新:2026年8月18日

プレハビリテーションは、手術や治療が始まる前に、運動、栄養・体重管理、心理面を整えて準備する取り組みである。健康状態を評価し、個別の計画を立てて経過に応じて調整する。[1]

主な構成

プレハビリテーションは、身体活動と運動、食事と体重管理、心理的な健康を主な柱とする。必要に応じて、貧血糖尿病睡眠時無呼吸などの慢性疾患への対応や、飲酒喫煙を減らす支援も組み合わせる。[1]

進め方

実施例では、現在の健康状態を質問票で確認するスクリーニング、周術期チームによる評価、個別計画に基づく介入、経過観察の4段階で進める。必要に応じて栄養士、心理職、運動チームが評価に加わり、健康状態が変化すれば計画も調整する。[1]

運動・栄養・心理面の支援

運動では体力を評価して個別の目標と運動計画を立て、院内で行う場合は心電図血圧を監視することがある。栄養上の懸念があれば栄養士が個別計画を作り、必要に応じて経口栄養補助を用いる。心理的なリスクが見つかった場合は、看護師が専門的支援の必要性を本人と検討する。[1]

エビデンス・科学的評価

非転移性大腸癌の待機手術を受ける250人を含む3件のランダム化試験では、130人が手術前4週間の運動・栄養・不安軽減プログラムを受け、120人は同じプログラムを退院後に開始した。手術前の6分間歩行距離は平均24.91 m改善したが、95%信頼区間は11.24~38.57 mで、エビデンスの確実性は中等度であった。[2]
手術後の機能的能力は改善する可能性があるものの、確実性は低~非常に低であった。合併症、救急受診、再入院への効果は小さいかほとんどなく、明確な効果は確立されていない。死亡、生活の質、入院期間、安全性、実施遵守はデータ不足で十分に解析できず、結果は慎重に解釈する必要がある。[2]

安全性・注意点

実施例では、開始前に健康状態と体力を評価して計画を個別化し、院内運動では心電図と血圧を監視する。治療や手術までの期間に安全に行える時間がない場合、極端な体重変化は避けるとされている。[1]
非転移性大腸癌手術を対象としたCochraneレビューでは、安全性に関するデータが欠けているか不十分で、定量的な解析はできなかった。[2]

参考文献・参考情報

  1. University Hospital Southampton NHS: Prehabilitation service ↩本文
  2. Cochrane: Preparing a patient with bowel cancer for surgery with multiple interventions ↩本文

カテゴリ:基礎概念 / 身体療法 / 運動・身体療法

タグ:リハビリテーション / 機能予備力 / 術前

知識マップ

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