概要
ナラティブ・メディスンは、臨床や教育の場で個人や集団の物語を認め、尊重する枠組みである。病気を経験する患者の語りを受け止めるだけでなく、医療者自身の経験を振り返り、患者・家族・他の医療者との関係を考えるためにも用いられる。[1]
ナラティブ・コンピテンス
ナラティブ・コンピテンスとは、物語を認識し、受け止め、解釈し、それに基づいて行動する能力を指す。これにより、患者の病いの経験に近づき、医療者自身の経験や他職種との関係、社会に対する医療の役割を振り返ることが目指される。[1]
実践方法
実践には、患者の語りを丁寧に聴くこと、詩や散文を読むこと、短い振り返り文章を書くこと、視覚芸術や音楽などを題材に対話することが含まれる。個別診療だけでなく、患者のグループ診療や医学生・研修医の教育、医療者のセルフケアの場でも取り入れられている。[1]