持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)

最終更新:2026年8月18日

持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)は、めまい、不安定感、または回転感を伴わないめまいが多くの日に3か月以上続く慢性の機能性前庭障害である。症状は立位、能動・受動運動、動く物や複雑な視覚刺激への曝露で悪化する。[1]

定義と症状

PPPDでは、めまい不安定感、回転感を伴わないめまいのうち一つ以上が、多くの日に3か月以上みられる。診断基準は、類似する慢性めまいの研究を検討した専門家の合意に基づいている。[1]

症状を悪化させる状況

症状は、立っている時、自分で動く時や外から動かされる時、動く物または複雑な模様を見る時に悪化しやすい。[1]

発症のきっかけと併存

発症の前には、末梢性または中枢性の前庭障害、ほかの医学的な病気、心理的苦痛など、平衡機能を乱したり、めまいや不安定感を起こしたりする状態がみられることがある。PPPDは単独で存在することも、別の状態と併存することもある。[1]

分類と仕組み

PPPDは慢性の機能性前庭障害に分類され、構造的な病気や精神疾患そのものとは位置づけられていない。仕組みは十分に解明されていないが、姿勢制御機構、多感覚情報の処理、空間認識と脅威評価を統合する大脳皮質の働きに、機能的な変化が生じる可能性が示されている。[1]

治療で用いられる方法

治療では薬物が使われることがあるほか、前庭リハビリテーションや心理療法などの非薬物療法が用いられることがある。[2]

エビデンス・科学的評価

2022年11月までを対象としたCochraneレビューでは、3か月以上追跡した非薬物療法の比較研究として採用できたのは、24人を対象に経頭蓋直流電気刺激と偽刺激を比べた1件だけであった。このため、有効性について意味のある結論は得られていない。[2]

安全性・注意点

非薬物療法の有害性についても、採用研究が小規模な1件に限られたため、治療に伴うリスクは明確になっていない。[2]

参考文献・参考情報

  1. Mayo Clinic: PPPDのBárány Society診断基準(査読論文) ↩本文
  2. Cochrane: PPPDの非薬物療法の利益とリスク ↩本文

カテゴリ:症状・疾患 / 神経 / 耳鼻咽喉

タグ:PPPD / めまい / 前庭

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