心臓弁膜症

最終更新:2026年8月13日

心臓弁膜症は、心臓にある4つの弁のうち1つ以上が正常に開閉しなくなる病気である。弁の異常によって血液の流れが乱れ、心臓に負担がかかることがある。[1]

心臓弁の役割

心臓には三尖弁、肺動脈弁、僧帽弁、大動脈弁があり、心拍に合わせて開閉して血液を正しい方向へ流す。弁が正しく開閉しないと、血液が逆流したり十分に通過できなくなったりする。[1]

主な種類

逆流は弁がしっかり閉じず血液が後方へ漏れる状態である。狭窄は弁が厚く硬くなったり癒着したりして十分に開かない状態である。閉鎖は弁が正常に形成されず血液の通り道となる開口部がない状態であり、逆流と狭窄が同時にみられることもある。[1]

原因と症状

先天的な弁の異常に加え、加齢、リウマチ熱、心内膜炎、心筋梗塞、心不全冠動脈疾患高血圧などに伴って後から発症することがある。症状には息切れ疲労、足や腹部のむくみ、運動時の胸痛不整脈めまい失神などがある。[1]

検査と治療

診察では心雑音やクリック音などの異常な心音が手掛かりとなり、必要に応じて心臓の検査が行われる。治療には症状や心臓の働きを整える薬、心臓に良い生活習慣、弁の修復術や置換術などがある。[1]

関連項目

感染性心内膜炎不整脈心不全を参照。

エビデンス・科学的評価

弁が正常に働かない状態が続くと、心臓は必要な血液を送り出すためにより強く働く必要があり、心不全、脳卒中、血栓、突然の心停止などにつながる可能性がある。[1]

安全性・注意点

人工弁への置換が必要な場合、機械弁では通常、生涯にわたる抗凝固薬の使用が必要になる。生体弁は時間とともに劣化することがあり、治療法は弁の状態と全身状態を踏まえて選択される。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus: Heart Valve Diseases ↩本文

カテゴリ:循環器 / 症状・疾患

タグ:心臓弁 / 狭窄 / 逆流