概要
大動脈弁は通常3枚の半月状の弁尖からなり、左心室が収縮すると開いて血液を大動脈へ送り、拡張期には閉鎖して逆流を防ぐ。[1]
構造と機能
弁の開口が狭くなる大動脈弁狭窄や、閉鎖が不十分となる大動脈弁逆流では左心室に圧・容量負荷がかかる。[1]
大動脈基部との関係
大動脈弁の弁尖は大動脈基部にある弁輪へ付着し、弁尖の外側には大動脈洞が形成される。弁尖と洞は、左冠動脈・右冠動脈が起始する洞との関係から名称が付けられている。[1]
先天的な形態差
通常は3尖であるが、先天的に2尖となる二尖大動脈弁などの形態差がみられることがある。二尖弁では加齢に伴う石灰化などにより、通常より早い時期に大動脈弁狭窄を生じることがある。[1]
狭窄と逆流
大動脈弁狭窄では左心室から大動脈への流出が妨げられて左心室に圧負荷がかかり、大動脈弁逆流では大動脈から左心室へ血液が戻って容量負荷がかかる。心エコーはこれらの評価に用いられる。[1]