コホート研究

最終更新:2026年8月18日

コホート研究は、ある要因への曝露の有無などで集団を分け、その後の病気や転帰の発生を追跡する観察研究の一種である。前向き研究と後ろ向き研究があり、発生率や相対リスクの評価に利用できる。[1][2]

研究デザイン

コホート研究では、研究開始時に曝露群と非曝露群などへ分類し、時間の経過とともにどの群で病気や転帰が生じるかを追う。研究は将来へ向かって追跡する前向き方式と、既存記録を用いて過去から追う後ろ向き方式で行われる。[1]

得られる指標

曝露群と非曝露群から研究を始めるため、各群の発生率を直接計算できる。曝露と転帰の関連の大きさを表す指標として相対リスクがよく用いられる。複数の転帰を同時に調べられる点も特徴である。[1]

長所と限界

過去の記憶に頼る程度が比較的小さいため、想起バイアスは少なくしやすい。一方、選択バイアスの影響を受ける可能性があり、まれな病気や発生まで長期間かかる転帰を調べる場合は、多くの時間と費用が必要になる。[1]

エビデンス・科学的評価

コホート研究は曝露と転帰の時間的な関係を追いやすい観察研究であるが、研究者が介入を無作為に割り付ける試験ではないため、関連が観察されてもそれだけで因果関係が確定するわけではない。[1][2]

安全性・注意点

コホート研究は観察研究であり介入を無作為に割り付けないため、曝露と転帰の関連だけから因果関係を断定できない。研究計画と比較の妥当性を踏まえて解釈する必要がある。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Epidemiology Of Study Design ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: What Types of Studies Are There? ↩本文

カテゴリ:科学的評価

タグ:疫学 / 研究方法

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 コホート研究 コホート研究は、ある要因への曝露の有無などで集団を分け、その後の病気や転帰の発生を追跡する観察研究の一種である。前向き研究と後ろ向き研究があり、発生率や相対リスクの評価に利用できる。 科学的評価 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目