【徳松&DC227】遊戯王ARC Vの良かったところをキャラごとに振り返る:シンクロ次元編【ロジェ&セルゲイ】

シンジ

シンクロ次元でジャックと並んで最も問題なのがこのキャラ。

先に断っておくと私はこの作品でデニスくんに次いで好きなキャラがこのシンジくんです。

だからこそシンジくんのキャラ描写が雑過ぎる点には不快を示さざるを得ません。

まずシンジくんは「革命」を謳うキャラなわけですよね。

つまり「自分をはじめとした弱者が強者に下剋上を行い、この社会を変えてやる」という、

(ユウヤくんの「笑顔で戦争を止める」という信念よりも)

よっぽど理解できる信念に基づき行動しているわけです。

そしてその中で精神的に未熟かつ攻撃的な彼は関係のない月影や民衆をも積極的に煽ってしまう、そこまでは何とかわかります。

ただユウヤくんとの戦いで「そんな弱小モンスター、クソの役にも立たないぜ」と言い放つシーンがあります。

いやいやここは無いでしょう。

「弱者が強者をひっくり返す」ことを信念にしているシンジくんが、「弱者と思っていたカードにしてやられる」展開はたしかに面白いのですが、

それでもそれをそのまま口に出すほど彼も迂闊ではないはず。

あくまでそういうのは「シンジくんが知らず知らずの間に侮ってしまった」という展開だからこそ映えるわけで、

雑魚モンスター相手にそのまま「お前は雑魚だから役に立たねえ」とか言い出すのは三下以下ですよ。

そもそもシンジくん自身が自分の下級モンスターを「弱いモンスターだからって見くびんなよ」と言った直後に

ユウヤくんの使うモンスターを見て「お前の使うモンスターは雑魚だ」と言わせるのもどうかと思います。

ここに関してはシンジくんというキャラクター以前に、

作り手側の管理が完全に不足していると言わざるを得ません。

いくらシンジくんが精神的に未熟でもさっき言ったことを忘れて正反対のことを言い出すのはあまりにも無理があります。

その後ユウヤくんと対立し、シンクロ次元編最終盤で唐突になぜか「俺もお前に乗るぜ!ユウヤ!」とか言い出すのも本当に神経を疑う作り。

「作り手側がキャラクター管理に全く興味がないのだろうな」と感じざるを得ませんでした。

ロジェ

この人絶対再登場する流れだったのに何で出てこないんや

はい、ロジェ長官に関してはこの点以外はオールOKです。

シンクロ次元編後半を見続けるモチベーションの8割以上がロジェ長官とセルゲイのキャラ描写でしたので。

「永遠のデュエル」もARCVにおいて批判を受けやすい変則デュエルではあるのですが、

ロジェ長官というキャラクターとはマッチしているのでこれはこれで良かったと思います。

セルゲイ

シンクロ次元編後半を見続けるモチベーションその2。

ロジェ長官ほどではありませんが、このキャラクターも一貫していて面白いものでした。

「耐えた甲斐あった」「俺の美しい散り様を邪魔するな」など、支持を受けるには十分な説得力を持ったキャラクターだったと言えます。

アクションデュエルのルールがもう少し整備されていれば、セルゲイvsジャックのデュエルももっと熱く鬼気迫るものになったはずなのが惜しいところ。

DC227

これまでの作品ではこういう1雑兵に過ぎないモブキャラがストーリーで大きく取り上げられることはありませんでした。

そういう意味ではDC227がガツガツ話に絡んできたのは面白いポイントだったと思います。

評議会

何だったんだこいつら

さすがに活躍する場面がないまま出番を終えていくのは拍子抜け。

矢面に立たず、常に飄々としているベテランキャラクターは大好物なのですが、

さすがにここまで「活躍した」と言える場面が無いとなると首をひねらざるを得ません。

「どの次元とも干渉しない」というのであれば、デュエルにしろ政治にしろ、自分たちなりの強さを見せて欲しかったところ。

徳松さん

良いキャラ。

ARCVにしては珍しくマイナスポイントがありません。

せっかくシンクロ次元編で登場したARCV産のキャラクターなのだから、シンジ同様にもっと大事に出番を与えて良かったのではと思います。


さてシンクロ次元編に関しては以上。

次回はエクシーズ次元編の登場人物について触れます。

というわけで今回はこの辺りで記事を締めます。

また次回お会いしましょう、さようなら。

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