身体症状症

最終更新:2026年8月15日

身体症状症は、1つ以上の身体症状に加えて、その症状に対する過度で持続的な思考、不安、行動が生じ、強い苦痛や生活機能の障害につながる状態である。[1]

概要

身体症状症では、身体症状が医学的な病気で完全に説明できるかどうかだけで診断が決まるわけではない。症状に対する過度な考え、不安、時間や労力の投入などが持続し、生活に大きな支障を与えていることが重要となる。[1]

診断

資料に示されたDSM-5の基準では、強い苦痛や日常生活の障害をもたらす身体症状があり、それに関連した過度で持続的な思考・感情・行動がみられ、症状の状態が6か月を超えて持続することが診断の要素となる。[1]

評価

身体疾患を見逃さないための評価は必要である一方、既に十分な検査が行われている場合に無制限に検査を繰り返すと、偽陽性や不要な処置につながる可能性がある。病歴や症状に応じて必要な検査を選ぶ。[1]

治療

治療の目標は、症状を完全になくすことだけではなく、身体症状や健康不安への対処を改善し、生活機能を保つことである。定期的な診療、心理療法などが用いられ、併存する不安や抑うつなどに対して抗うつ薬が検討されることもある。[1]

エビデンス・科学的評価

身体症状症では、身体症状そのものの有無だけでなく、それに対する過度な認知・感情・行動と生活への影響を評価する。不要な検査を増やさず、継続的な診療と心理的支援を組み合わせることが重要である。[1]

安全性・注意点

身体症状症と診断された人にも実際の身体疾患が併存し得るため、新しい症状や変化をすべて心理的要因と決めつけないことが重要である。一方、過剰な検査や侵襲的処置にも害があり得る。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Somatic Symptom Disorder ↩本文

カテゴリ:メンタルヘルス / 症状・疾患 / 精神・心理

タグ:精神医学 / 身体症状 / 身体症状症

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関連項目