概要
NK細胞は共通のNK/T細胞前駆細胞から生じ、骨髄や扁桃、脾臓、リンパ節などで発生・成熟する。B細胞やT細胞とは異なり、抗原受容体を遺伝子再構成によって作るのではなく、複数の活性化受容体と抑制性受容体のバランスによって標的細胞への反応が調節される。[1]
細胞傷害の仕組み
正常細胞ではMHCクラスI分子などを認識する抑制性シグナルがNK細胞の活性化を抑える。一方、感染や腫瘍化に伴う細胞表面の変化によって活性化シグナルが優位になると、NK細胞はパーフォリンやグランザイムなどを放出し、標的細胞のアポトーシスを誘導する。[1]
その他の働き
NK細胞はサイトカインやケモカインを分泌し、他の免疫細胞を調節するほか、CD16を介して抗体で標識された細胞を傷害する抗体依存性細胞傷害にも関与する。ヒトではCD56やCD16などの表面マーカーによって複数のサブセットが区別される。[1]