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動機づけ面接

2026年8月16日 10:56 / 雨崎ハーリィ に保存された版

動機づけ面接(MI)は、変化に対する迷いや葛藤を扱うための、人を中心に据えたカウンセリング・スタイルである。本人の自律性を尊重しながら、本人自身の変わりたい理由や意欲を引き出すことを重視する。[1]

概要

動機づけ面接では、変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちが同時に存在する「両価性」を正常なものとして扱う。カウンセラーが説得して変化を起こすのではなく、本人の価値観、理由、強みを探索し、本人自身が変化について語ることを支援する。[1][2]

基本姿勢

MIの基本姿勢は、パートナーシップ、受容、思いやり、喚起の四つで説明される。カウンセラーと本人は協働関係をつくり、本人の自己決定と選択を尊重する。[1]

基本技能

中心的な技能はOARSと呼ばれ、開かれた質問、肯定、反射的傾聴、要約から構成される。とくに反射的傾聴は、本人の視点を理解し、共感を示しながら変化についての発言を深めるための基礎となる。[1][2]

四つのプロセス

MIは、関係を築く「関わる」、話し合う方向を定める「焦点化」、変化への理由や意欲を引き出す「喚起」、具体的な変化計画をつくる「計画」の四つの重なり合うプロセスで整理される。[1][2]

変化についての会話

MIでは、変化を支持する本人の発言を「チェンジトーク」、現状維持を支持する発言を「サステイントーク」と捉える。カウンセラーは議論や説得を避け、チェンジトークを引き出して強めることを目指す。[1]

エビデンス・科学的評価

SAMHSAのTIP 35は、MIが物質使用障害の治療で広く研究され、200件を超える無作為化臨床試験の分析で有効性が示されていると説明している。[1]
同資料は、MIおよびMIを基礎とする介入が、アルコール、たばこ、カンナビスなどの使用低減、治療への参加・継続などの肯定的な転帰と関連するとまとめている。[1][2]

安全性・注意点

MIでは、変化を押しつける対立的・権威的な対応は本人の抵抗やカウンセリング関係の不一致を強め得るため、共感、協働、自律性の尊重が重視される。[1][2]
本人の準備が整っていない段階で具体的な行動計画へ急いで進まず、両価性や準備性に応じて関わることがMIの原則とされる。[1]