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顕微鏡的大腸炎

2026年8月17日 21:08 / 雨崎ハーリィ に保存された版

顕微鏡的大腸炎は、慢性の水様性・非血性下痢を主症状とし、大腸内視鏡で粘膜が正常に見えても生検で特徴的な炎症を認める疾患である。[1]

病型

膠原線維性大腸炎とリンパ球性大腸炎の2型がある。前者は上皮下の膠原線維帯が10 μmを超えること、後者は上皮細胞100個当たり20個以上の上皮内リンパ球がみられることが組織学的特徴である。[1]

症状と関連因子

3回以上の軟便または水様便が4週間を超えて続き、便意切迫、失禁、夜間排便、腹部不快感を伴うことがある。非ステロイド性抗炎症薬、プロトンポンプ阻害薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬などの薬剤や喫煙との関連が報告されている。[1]

診断と管理

感染症、セリアック病、クローン病、潰瘍性大腸炎などを検討し、診断には大腸内視鏡下の複数部位生検を用いる。原因となり得る薬剤や喫煙への対応、止瀉薬、ブデソニドなどで寛解を目指す。[1]

エビデンス・科学的評価

ブデソニドは症状が持続する場合の主要な薬物療法で、プレドニゾンより有効とされるが、約10〜20%は反応しない。症状は治療で数週以内に改善することがある一方、再発も多い。[1]

安全性・注意点

感染性下痢を除外せずに止瀉薬を用いるとクロストリジオイデス・ディフィシル感染を悪化させ得る。長期ブデソニドにはステロイド関連の合併症があるため、必要時は最小量で用いる。[1]