尤度比

最終更新:2026年8月13日

尤度比(Likelihood Ratio:LR)は、診断検査の結果によって病気の可能性がどの程度変化するかを表す指標である。陽性尤度比(LR+)と陰性尤度比(LR−)がある。[1]

定義

LR+は、病気がある人で陽性になる確率を、病気がない人で陽性になる確率で割った指標である。LR−は、病気がある人で陰性になる確率を、病気がない人で陰性になる確率で割った指標である。[1]

計算

陽性尤度比は「感度÷(1−特異度)」、陰性尤度比は「(1−感度)÷特異度」で求める。[1]

特徴

陽性的中率や陰性的中率と異なり、尤度比は有病割合そのものには左右されにくい指標である。検査前の病気の可能性と組み合わせることで、検査後の可能性を更新するために用いられる。[1]

解釈

一般にLR+が大きいほど陽性結果は病気の可能性を上げ、LR−が0に近いほど陰性結果は病気の可能性を下げる。どの程度変化するかは検査前の確率にも依存する。[1]

関連項目

特異度感度陽性的中率(PPV)を参照。

エビデンス・科学的評価

尤度比は感度と特異度から計算でき、検査前確率と検査結果を結び付ける指標として診断検査の解釈に用いられる。[1]

安全性・注意点

尤度比だけで病気の有無を確定することはできない。検査前確率、患者背景、検査の感度・特異度、偽陽性・偽陰性の影響などと合わせて解釈する必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Diagnostic Testing Accuracy ↩本文

カテゴリ:検査・評価 / 科学的評価

タグ:事前確率 / 事後確率 / 診断検査