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IgA腎症

2026年8月15日 03:54 / 雨崎ハーリィ に保存された版

IgA腎症は、免疫グロブリンA(IgA)を含む免疫複合体が腎臓の糸球体メサンギウムに沈着し、血尿や蛋白尿、腎機能低下を起こす糸球体疾患である。ベルジェ病とも呼ばれる。[1]

概要

IgA腎症は、腎糸球体のメサンギウムにIgAが沈着することを特徴とする糸球体腎炎である。免疫反応による糸球体障害から、顕微鏡的または肉眼的血尿、蛋白尿、腎機能低下が起こる。[1]

発症の仕組み

病態には、糖鎖構造が異常なIgA1の増加、それに対する自己抗体の形成、免疫複合体の形成と腎臓への沈着、メサンギウム細胞や補体系の活性化という多段階の免疫異常が関与すると考えられている。上気道感染と同時期に肉眼的血尿が出ることもある。[1]

診断

尿検査で血尿や蛋白尿を確認し、血清クレアチニンやeGFRで腎機能を評価する。確定診断には腎生検が用いられ、免疫蛍光染色でメサンギウムへのIgA沈着を確認する。病理所見はOxford分類などで予後評価にも用いられる。[1]

治療

管理では蛋白尿、血圧、eGFR、病理所見などを評価する。ACE阻害薬やARBによる蛋白尿・血圧管理などの支持療法が基本となり、病勢や進行リスクに応じてステロイドや他の薬剤が検討される。[1]

エビデンス・科学的評価

支持療法の最適化だけで良好な経過を得る患者がいる一方、ステロイドでは蛋白尿減少や腎機能低下抑制を示す試験があるが感染症などの有害事象も問題となる。近年はスパルセンタン、標的放出型ブデソニド、SGLT2阻害薬などの新しい治療選択肢も研究・導入されている。[1]

安全性・注意点

IgA腎症は無症候性血尿から末期腎不全に至る進行例まで幅がある。持続する蛋白尿、高血圧、病理学的重症度は予後不良と関連し、免疫抑制療法では感染症などの副作用に注意が必要である。[1]