化膿性汗腺炎

最終更新:2026年8月13日

化膿性汗腺炎(HS)は、毛包から始まり、皮膚の痛いしこりや膿を伴う病変、皮下のトンネル状病変を繰り返す慢性炎症性皮膚疾患である。感染性ではなく、衛生不良が原因でもない。[1]

症状

腋窩、鼠径部、臀部、肛門周囲、乳房の下など皮膚同士がこすれやすい部位に生じやすい。重症では複数の病変が皮下トンネルでつながり、慢性的な排膿や治りにくい創、瘢痕を残す。[1]

原因

原因は不明だが、遺伝、ホルモン、環境要因の組み合わせが関与すると考えられている。家族歴、喫煙肥満などとの関連がみられる。[1]

診断

典型的な部位に繰り返す病変を皮膚診察で確認して診断する。必要に応じて膿などの検査や血液検査で他疾患を除外する。[2]

治療

重症度に応じて抗菌薬、コルチコステロイド、免疫抑制薬、レチノイド、ホルモン療法、生物学的製剤などを使う。進行例ではデローフィングや広範切除などの外科治療が用いられる。[2]

関連項目

慢性蕁麻疹乾癬免疫を参照。

エビデンス・科学的評価

早期診断と治療は症状を管理し、新しい病変の形成や進行を減らすために重要となる。中等症から重症では生物学的製剤を含む全身治療が用いられる。[2]

安全性・注意点

HSは生活の質へ大きく影響し、慢性疼痛や瘢痕、心理的負担につながる。喫煙中止や適正体重の維持なども管理の一部となる。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. NIAMS: Hidradenitis Suppurativa (HS) ↩本文
  2. NIAMS: Hidradenitis Suppurativa—Diagnosis and Treatment ↩本文

カテゴリ:免疫 / 症状・疾患 / 皮膚

タグ:炎症 / 皮膚 / 膿瘍