概要
レビー小体病には、レビー小体型認知症とパーキンソン病認知症の2型がある。両者は脳内に同様の変化を生じ、経過とともに似た症状を示し得るが、認知症状と運動症状が始まる時期によって区別される。[1]
仕組み
レビー小体病では、記憶、思考、運動を担う脳領域にレビー小体が蓄積する。レビー小体はαシヌクレインという蛋白質の異常な沈着物であり、なぜ形成されるかは明らかになっていない。[1]
レビー小体病に共通する症状
レビー小体病全体でみられる症状には、集中力・注意・覚醒度の変動、幻視、動作の遅さや歩行困難、筋のこわばりといったパーキンソン症状、夢に合わせて声や体を動かすレム睡眠行動障害、抑うつ、不安、意欲低下などがある。症状は徐々に始まり、進行する。[1]
診断
レビー小体病の診断を一つの検査だけで確定することはできない。症状と病歴の確認、身体・神経学的診察、血液検査や脳画像検査による他疾患の除外、記憶などを調べる神経心理検査を組み合わせる。そのうえで、認知症状と運動症状の開始時期から二つの型を区別する。[1]
治療と支援
現時点で治癒させる治療や進行を止める薬はないが、認知、運動、精神症状を軽減する薬物療法や、理学療法、作業療法、言語療法、心理的支援などが用いられる。生活上の必要を評価したケア計画や、転倒要因を減らす住環境の調整も支援に含まれる。[1][2]