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心タンポナーデ

2026年8月15日 03:55 / 雨崎ハーリィ に保存された版

心タンポナーデは、心膜腔に液体がたまり心臓が圧迫されることで、心室への血液充満と心拍出量が低下する生命を脅かす緊急状態である。[1]

概要

心タンポナーデでは心膜内圧が上昇し、拡張期の心室充満が妨げられる。その結果、心拍出量が低下して閉塞性ショックに進むことがある。外傷、心筋破裂、悪性腫瘍、感染、腎不全、抗凝固療法、医療処置などが原因となり得る。[1]

症状と所見

息切れ、胸部不快感、頻脈、低血圧、頸静脈怒張、心音減弱などがみられる。吸気時に収縮期血圧が10 mmHgを超えて低下する奇脈も診断を支持する所見である。[1]

診断

臨床的な疑いに加えて心エコー検査が重要で、右心室の拡張期虚脱など心臓圧迫による所見を確認する。心電図では洞性頻脈、低電位、まれに電気的交互脈がみられる。[1]

治療

酸素投与、静脈内輸液、昇圧薬などで一時的に循環を支えながら、心嚢穿刺または外科的ドレナージで心膜液を速やかに排出することが根本的治療となる。再発例や悪性腫瘍関連では心膜開窓術などを行う場合がある。[1]

エビデンス・科学的評価

心タンポナーデは臨床所見と心エコーで迅速に診断し、循環補助と並行して心膜液を緊急に排出することが救命に重要である。[1]

安全性・注意点

心タンポナーデは閉塞性ショックや心停止へ急速に進行し得るため緊急処置が必要である。陽圧換気は静脈還流をさらに低下させる可能性があり、可能なら慎重に扱う。[1]