働き
ビオチンは、哺乳類にある4種類のカルボキシラーゼに必要な補因子である。これらの酵素を通じて、脂肪酸の伸長、糖新生、ロイシンの分解、クエン酸回路につながる代謝に関わる。[1]
吸収と再利用
食品中のビオチンには遊離型とたんぱく質結合型があり、利用率に影響する要因は十分に分かっていない。生卵白に含まれるアビジンは小腸内でビオチンと結合し、吸収を妨げる。ビオチニダーゼは、たんぱく質の分解物からビオチンを遊離させ、再利用に関わる。[1]
摂取基準と食品
1998年のNational Academies資料では、成人の目安量(AI)は1日30 μgとされた。この値は乳児のデータと限られた摂取量推定から設定された。ビオチンは自然の食品に広く分布するが、濃度の差が大きく、含有量が調べられた食品も限られている。[1]
欠乏
ヒトのビオチン欠乏は、生卵白を長期間多量に摂取した場合や、吸収不良のある人がビオチンを含まない完全静脈栄養を受けた場合などで確認されている。皮膚炎、結膜炎、脱毛、中枢神経系の異常が報告されている。[1]