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S-アデノシルメチオニン(SAMe)

2026年8月13日 14:25 / 雨崎ハーリィ に保存された版

S-アデノシルメチオニン(SAMe)は、体内に自然に存在する化学物質で、アミノ酸のメチオニンからつくられる。米国では栄養補助食品として販売されている。[1]

概要

SAMeはS-adenosyl-L-methionineの略称で、SAM-e、ademetionineなどとも呼ばれる。生体内でつくられ、細胞の重要な機能の調節に関わる物質である。[1]

主な研究対象

SAMeは主に、うつ病、変形性関節症、肝疾患について研究されてきた。これらの用途で有用である可能性を示す研究はあるが、NCCIHは全体として結論を出すには証拠が不十分としている。[1]

うつ病については多数の研究があるものの、小規模・短期間の試験や注射製剤を用いた研究が含まれ、経口SAMeの有効性について確かな結論は得られていない。2021年のNCCIH資料でも、うつ病治療としてSAMeを支持する十分な高品質エビデンスはないとされている。[1][2]

利用上の特徴

SAMeの研究では経口製剤と注射製剤の両方が使われており、注射で得られた結果が栄養補助食品として摂取する経口製剤にそのまま当てはまるとは限らない。[1]

関連項目

コエンザイムQ10、コンドロイチン、月見草油(イブニングプリムローズオイル)を参照。

エビデンス・科学的評価

SAMeはうつ病、変形性関節症、肝疾患を中心に研究されているが、NCCIHはこれらの疾患に対する有効性を確定するにはエビデンスが不十分としている。うつ病についても確かな結論を支持する高品質エビデンスは不足している。[1][2]

安全性・注意点

SAMeの長期安全性と妊娠中の安全性に関する情報は限られている。双極性障害では躁症状を悪化させる可能性があり、レボドパやセロトニンを増加させる薬・サプリメントとの相互作用も考慮する必要がある。副作用は多くないが、吐き気や消化器症状がみられることがある。[1][2]