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全身性強皮症(全身性硬化症)

2026年8月20日 15:31 / 雨崎ハーリィ に保存された版

全身性強皮症(全身性硬化症)は、皮膚の硬化に加えて血管や肺、消化管、腎臓、心臓などの内臓にも障害を起こし得る全身性の結合組織疾患である。[1]

概要

強皮症には皮膚を中心とする限局性強皮症と、全身の臓器に及ぶ全身性強皮症がある。全身性強皮症は臨床・血清学的特徴から限局皮膚型とびまん皮膚型などに分類される。[1]

特徴

レイノー現象、皮膚硬化、毛細血管異常などに加え、食道運動障害、間質性肺疾患、肺高血圧、腎障害など多臓器の病変が起こり得る。臓器障害の組み合わせや重症度には個人差が大きい。[1]

評価

診断は臨床所見を中心に行い、抗核抗体や疾患関連自己抗体、爪郭毛細血管の観察などを用いる。内臓病変を早期に捉えるため、血圧、腎機能、肺機能、心エコーなどの定期的な評価が重要となる。[1]

治療

病気全体を治癒させる確立した治療はなく、障害された臓器や症状に応じて治療する。間質性肺疾患や皮膚病変には免疫抑制薬が用いられることがあり、レイノー現象なども個別に管理する。[1]

レイノー現象

レイノー現象は全身性強皮症の95%を超える患者にみられる早期かつ代表的な症状とされる。特に限局皮膚型では、内臓病変が明らかになる数年前から現れる場合があり、爪郭毛細血管の拡張、出血、脱落などを伴うことがある。[1]

肺と消化管の病変

肺病変は全身性強皮症の主要な死亡原因で、間質性肺疾患と肺動脈性肺高血圧症が中心となる。消化管病変も非常に多く、食道運動障害による嚥下困難や胸やけのほか、胃排出遅延や腸管運動障害などが生じ得る。[1]

エビデンス・科学的評価

全身性強皮症では早期診断と肺・心臓・腎臓などの継続的な臓器スクリーニングが重要で、治療は臓器別に組み立てられる。[1]

安全性・注意点

高用量または長期のコルチコステロイドは強皮症腎クリーゼを誘発する危険と関連するため、必要性を慎重に判断する。[1]