概要
多発性筋炎は、免疫反応によって骨格筋の筋線維が傷害される炎症性筋疾患である。肩や上腕、骨盤周囲、大腿などの近位筋に左右対称の筋力低下が徐々に進むことが特徴である。[1]
症状と合併症
椅子から立ち上がる、階段を上る、腕を上げるなどの動作が難しくなる。嚥下障害や間質性肺疾患、心筋障害など筋肉以外の問題を伴う場合もある。[1]
診断
評価では血清クレアチンキナーゼなど筋逸脱酵素、自己抗体、筋電図、MRIなどを組み合わせる。確定診断のため、異常部位を選んで筋生検を行い、筋線維周囲の炎症や壊死などを確認することがある。[1]
治療
治療の中心はコルチコステロイドで、反応不十分または副作用が問題となる場合にはメトトレキサート、アザチオプリンなどの免疫調節薬を用いる。難治例では免疫グロブリン静注療法などが検討される。筋萎縮を防ぐため理学療法や監視下の筋力訓練も行われる。[1]