概要
重い肝障害ではアンモニアなどの毒性物質が血液中に蓄積し、神経系へ影響する。感染、消化管出血、便秘、脱水、低ナトリウム・低カリウム血症、腎障害、鎮静薬などが発症や悪化の誘因となることがある。[1]
症状
初期には睡眠パターンの変化、軽い混乱、物忘れ、集中力・判断力低下、性格や気分の変化、書字の悪化などがみられる。重症では羽ばたき振戦、強い混乱、傾眠、構音障害、けいれん、昏睡などに至ることがある。[1]
検査と対応
肝機能、アンモニア、ナトリウム、カリウム、腎機能などの血液検査や、必要に応じて頭部画像・脳波検査が行われる。治療では誘因を治療し、ラクツロースやリファキシミンなどでアンモニア負荷を減らす。[1]
重症度と経過
肝性脳症の症状は軽い思考・睡眠変化から昏睡まで幅があり、4段階で評価されることがある。慢性肝疾患では再発することもあり、感染、消化管出血、便秘、脱水、電解質異常などの誘因を見つけて是正することが管理上重要となる。[1]