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バレリアン

2026年8月12日 23:54 / 雨崎ハーリィ に保存された版

バレリアン(セイヨウカノコソウ)は、主に根や地下茎が使われるハーブである。不眠や不安などを目的に利用されるが、現時点では効果をはっきり確認できる十分な根拠はない。[1]

概要

バレリアン(Valeriana officinalis)はヨーロッパとアジア原産の植物で、北米にも生育する。薬用目的には主に根と地下茎が用いられる。[1]

古代ギリシャ・ローマ時代から利用され、歴史的には不眠、片頭痛、疲労、腹部けいれんなどに用いられてきた。[1]

研究・科学的根拠

バレリアンに関する研究量は比較的少なく、現時点ではいずれの健康状態についても有用性を確定するには根拠が不十分である。睡眠障害に対する研究結果は一致しておらず、米国睡眠医学会は2017年の診療ガイドラインで成人の慢性不眠症にバレリアンを使用しないことを推奨した。[1]

更年期症状については3件の小規模研究で有用性が示唆されたが、確実な結論には至っていない。不安、抑うつ、月経前症候群、月経困難症、ストレスなどについても十分な根拠はない。[1]

安全性・注意点

成人の短期使用では比較的安全と考えられ、300〜600 mg/日を最長6週間使用した研究がある。一方、長期使用の安全性は不明である。[1]

副作用として、頭痛、胃部不快感、精神的な鈍さ、興奮、不安感、鮮明な夢などが報告されている。慢性的に使用した後に急に中止すると、不安、易刺激性、心臓症状、不眠、まれに幻覚などの離脱症状が生じる場合がある。[1]

まれに肝障害が報告されているが、多くは他のハーブとの併用例であり、長期的な肝機能への影響は不明である。睡眠を促す可能性があるため、アルコールや鎮静薬との併用は避けるべきとされる。妊娠・授乳中の安全性に関する情報も十分ではない。[1]