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セントジョーンズワート

2026年8月12日 23:32 / 雨崎ハーリィ に保存された版

セントジョーンズワート(Hypericum perforatum)は、黄色い花をつける植物で、伝統医学で用いられてきたハーブである。現在は主にうつ症状を目的とする製品として利用されるが、多数の医薬品と重大な相互作用を起こし得る。[1][2]

概要

セントジョーンズワート(Hypericum perforatum)は黄色い花をつける植物であり、ギリシャ、イスラム、中国など複数の伝統医学体系で用いられてきた。現在は主にうつ症状を目的としたハーブ製品として利用され、更年期症状や皮膚への局所使用なども行われている。[1][2]

研究・エビデンス

軽度から中等度のうつ病については、プラセボより有効で、標準的な抗うつ薬と同程度の効果を示す研究結果がある。一方、重度のうつ病や12週間を超える長期使用で同様の効果が得られるかは明確ではない。[1][2]

更年期のほてりや身体症状症などについては、一部の研究で有用性が示唆されているが、確実な結論には至っていない。ADHD、過敏性腸症候群、強迫症、禁煙、創傷治癒など多くの用途についても研究されているが、十分な根拠は確立していない。[1][2]

薬物相互作用

セントジョーンズワートは多くの医薬品と相互作用し、薬物の血中濃度や作用を低下させることがある。相互作用が確認または懸念される薬には、抗うつ薬、経口避妊薬、シクロスポリン、抗てんかん薬、ジゴキシンなどの心疾患治療薬、HIV治療薬、抗がん薬、ワルファリン、一部のスタチンなどが含まれる。[1][2]

セロトニンに作用する抗うつ薬などとの併用では、セロトニン関連の副作用が増強され、重篤となる可能性がある。[1][2]

安全性・注意点

医薬品を使用していない成人では、12週間程度までの経口使用は比較的安全とされるが、下痢、めまい、不眠、落ち着きのなさ、皮膚症状などが生じることがある。大量の経口摂取や局所使用では、日光曝露後の重い皮膚反応が起こる可能性がある。[1][2]

妊娠中の使用は安全でない可能性があり、授乳中の使用では乳児の疝痛、眠気、嗜眠などが報告されている。多数の薬物相互作用があるため、薬を使用している場合には特に注意を要する。[1][2]