概要
オメガ3脂肪酸は食品や人体に存在する脂質であり、サプリメントとしても販売されている。研究では主にEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が対象となっている。EPAとDHAはサケ、サバ、マグロなどの魚介類や魚油に含まれ、ALA(α-リノレン酸)は亜麻仁油、大豆油、キャノーラ油、チアシード、クルミなどに含まれる。[1]
研究・エビデンス
心血管領域では、2020年の86研究・162,796人を含むレビューで、EPAとDHAの摂取増加により冠動脈イベントと冠動脈死のリスクがわずかに低下したと報告されている。一方、脳卒中については、31試験・138,888人を含む2020年のレビューで、オメガ3サプリメント増量による脳卒中減少効果はほとんど、または全く認められなかった。[1]
中性脂肪については、23研究・43,998人を含む2020年のレビューで、EPAとDHAが中性脂肪を約15%低下させたと報告されている。ただし、処方薬として承認されたオメガ3製剤は一般的なサプリメントと組成、試験、規制が異なるため、同じ効果を前提にはできない。[1]
うつ病に対するサプリメントの有用性は不確実である。2021年の35研究・1,964人を含むレビューでは、効果が存在するとしても臨床的に小さい可能性があり、根拠の質は低い、または非常に低いと評価された。[1]
安全性・注意点
オメガ3サプリメントの副作用は一般に軽度で、不快な味、口臭、体臭、頭痛、胸やけ、悪心、下痢などの消化器症状が報告されている。[1]